青空の下,{フォーク}な音を出す青年男子2人組。たたずまいはサニーデイに入れそうな90年代風男の子なのだが,白い歯見せて笑いながら歌ってるかもしれない,と思うと……。健やかなるこれからが楽しみです。J(S)Wの呼人くんがプロデュース。

 ・ amazon : ゆずマン

ふさけたバンド名だなー、と読み飛ばすことなかれ。ゆずと名乗るこのフォーク・デュオ、未発見の魅力を秘めた、あなどれないニュー・フェイスだ。中学校以来の友人である2人が、横浜は伊勢崎町商店街での路上ライヴで腕を磨き、1stミニ・アルバム『ゆずの素』を発表したのは昨年のこと。今回が2ndだが、演奏はジャカジャカかき鳴らすアコースティック・ギターと、数曲にドラムやハーモニカが入るだけというシンプルさ。では、ゆずの最大の魅力は何か? というと、対等の個性を持つヴォーカル同士の絶妙のハーモニーに尽きる。とにかく声が若くて、どちらも主旋律を歌えるほど力強く、シャウトにも甘酸っぱさが香るところは、まさにゆず風味。歌詞はわりとよくありがちな自分探しソングだが、世代を超えた青春の原風景を描いていてイヤミなく聴ける。デビュー当時の真心ブラザーズをちょっと彷彿させるだけに、スクスク育って音楽的な枠を広げてほしいと、出たばかりの芽に水をやるような気持ちで聴いてます。 (ミヤモトヒデオ) — 1998年03月号 CDジャーナル

 ・ レコチョク Best : M02. Yuzu Man : ゆずマン (1999)

1. ところで
2. 春三
3. 遊園地
4. なにもない
5. ~風まかせ~
6. いこう
7. シュビドゥバー